ヒト幹細胞培養液に含まれるエクソソームとは?

 エクソソームとは、血液や尿などの体液など、生体を構成するほぼすべての細胞から分泌される小胞で、細胞と細胞の間で情報伝達を担っています。


 2007年にヨー. テボリ大学Lotvall博士らが、エクソソームの中に生物の遺伝子配列情報をコピーした「メッセンジャーRNA(mRNA)」や 「miRNA」が存在していることを発見、2010年国立がん研究センターによりそのマイクロRNAがエキソソームを受け取った細胞で機能することが明らかになり、多くの研究者から注目を集めるようになりました。


当然ながら、美容効果として注目した研究者もいました。

李ドンヒ博士です。業界では「『ヒト幹細胞培養液』研究の第一人者」とも言われている方です。アカデミアからエンタープライズ、インダストリーの世界に転身した李ドンヒ博士が出会った企業との間で、美容分野で「エクソソーム」がどのような効果があるかを実験。その結果として、


 その1:ケラチノサイト(角質細胞)の増殖=肌のバリア機能改善

 その2:ケラチノサイト(角質細胞)の増殖速度向上=ターンオーバーの正常化

 その3:線維芽細胞のコラーゲン合成促進・増殖=肌の潤い、ハリ、引き締め

 その4:線維芽細胞の老化マーカーの改善=若々しい生き生きとした肌

​ その5:メラニン生成抑制効果=美白効果


などがある事が分かっています。

​ 化粧品業界では従来、ヒト幹細胞培養液の有効成分はEGFやFGFといったグロースファクター:成長因子やペプチド、サイトカインなどと言われていましたが、最新の研究でその主役は、実は「エクソソーム」なのではないか?というデータが出てきています。


 再生医療分野においても、美容・化粧品業界においても、これからますます注目される成分であることは間違いありません。




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